エコマークは日本国内では唯一ISO14024のタイプⅠ環境ラベルに基づく
環境ラベルであり、信頼性の高さは言うに及ばずですが、環境に良い商品だという
一般認知度も非常に高いラベルでもあります。
1989年に事業が開始された当初は、文房具などの日用品が
中心でしたが、現在は幅広い商品分野において認定基準を設けています。
環境保全に取り組んでいる企業は、消費者からのイメージアップを
見込むことができるのが大きなメリットです。
環境に関心のある消費者は年々増えており、商品選択時の
重要な観点の一つになってきました。
さらに現在ではイメージ戦略的なメリットだけでなく、
グリーン購入に関わって売上にも影響力を持つ
実利的なメリットも出てきたということができます。
販売促進に欠かせないのぼり旗は、旗部分を本体して、
旗を立てるポール部分、ポールを支える土台の3部品で構成されます。
季節ごとや販売期間ごとなど短期間で回転することが多いのぼりは
環境負荷が高いイメージになりやすい商品です。
また、企業がのぼりを購入するときはある程度の規模で
まとめ買いをしますので、安く使い捨てられることが
優先されがちになります。
そんなのぼりについて、エコマークを取得した商品を
あえて選ぶことは、大いにメリットがあると考えられます。
のぼりのエコマーク基準
のぼりのエコ基準の多くは、布部分に使われている繊維についてと
プリントについての2観点から認定されています。
エコマーク事務局のデータベースから探すと、
マークを取得したのぼりを作っている企業が
10社以上登録されています。
業務用資材・DIYジャンルで分類していますが、
のぼりだけでなく幕や旗も同様の基準で判定しており、
タペストリーやロールスクリーンなどの商品についても
マーク認定商品として登録している企業もあります。
認定を受けている主環境要件は、未利用繊維ないしは
リサイクル繊維を使用した製品であることです。
のぼりに使う繊維自体が対象で、使用繊維は企業によって様々です。
再生PET繊維ですと、50%以上使っているところもあれば
70%以上という登録企業もあります。
リサイクル繊維という広い定義では、ポリマーリサイクルPET繊維や
ケミカルリサイクルPET繊維などが利用されています。
中には、植物由来合成繊維25%(バイオベース合成ポリマー含有率10%)
という商品もあり、日々エコ基準自体が更新されている状況です。
プリントに使うインクや、プリント時の環境について使われている
化学物質が基準値以下である点が全ての登録企業で
クリアされている点も特筆すべき点でしょう。